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シアトル二日目、今回の渡米の目的であるジェット機購入のため、ボーイソグ社に向かう。
応接室に案内され、商談が始まった。 「ヨウコソ、マタノサマ、オマチシテオリマシタ、ワタシノ名前ハ、ジョンデス」 「よろしくジョン、さっそくだが、ジェット機をくれ」 「サイズハ、イカガナサイマスカ? 大中小アリマス」 「日本の住宅事情を知ってるだろ? 小でいいよ」 「デシタラ、737型ガオススメデスゼ、ダンナ」 「いくらだ?」 「1億ドルデス」 財布からクレジットカードを取り出しジョンに渡すと、彼は奥の部屋に消えていった。 さすがに1億ドルの現金を持ち歩くのは無理だ。 カードを持ってきておいてよかった。 しばらくすると、ジョンが戻ってきた。 「アノォ、ダンナ、タイヘン申シ訳ナイノデスガ……」 「どうした?」 「カードノ限度額ガ50万円マデノヨウデシテ……」 !!! しまった! オレとしたことが! 旅先で落としでもしたら大変だと、このときばかりは、いつも持ち歩いているブラックカードを、自宅の金庫の中に置いてきてしまったのだ。 PR |
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